節約をしたりお得を求めるとき、ネット銀行の活用は必須です。
金利、手数料、サービス内容、どれをとっても都市銀行や地方銀行などより優秀です。
ただ、ネット銀行にも多くの種類があり、銀行ごとに向いている用途が異なります。
それを知らずに利用すると、「無駄な手数料を払っていた」、「毎月ATMから手作業で資金を移していた」など、気付かないうちに損することになるかもしれません。
そこで、今回はそんなネット銀行の1つである楽天銀行について詳しく解説していきます。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- 楽天銀行の特徴
- 楽天銀行の具体的な活用法
- どんな人がこの銀行口座を作るべきか
楽天銀行の開設を検討されているようでしたら、ぜひ参考にしてください。
この記事の結論
楽天銀行は、様々なサービスが高水準にまとまっており、初心者から上級者まで万人にオススメできるネット銀行です。
どのネット銀行を利用するか悩んでいる人であれば、まず始めに開設すれば間違いがないです。
サービスの特徴
ATM入出金・他行振込

この銀行を活用するうえでカギとなるのが、「ハッピープログラム」という、利用者のサービスの利用状況に応じたランク制度です。
この達成度合いによって、以下のサービス優遇が受けられます。
ATM入出金手数料 無料回数 | 他行宛振込手数料 無料回数 | 楽天ポイント 獲得倍率 | 達成条件 | |
---|---|---|---|---|
スーパーVIP | 7回/月 | 3回/月 | 3倍 | 残高300万円以上 または取引30件以上 |
VIP | 5回/月 | 3回/月 | 3倍 | 残高100万円以上 または取引20件以上 |
プレミアム | 2回/月 | 2回/月 | 2倍 | 残高50万円以上 または取引10件以上 |
アドバンスト | 1回/月 | 1回/月 | 1倍 | 残高10万円以上 または取引5件以上 |
ベーシック | 0 | 0 | 1倍 | エントリー |
公式サイトより引用
この銀行を使い込める人であれば、VIPのランクを目指すのがオススメです。
スーパーVIPに関しては、達成難易度の割にVIPと優遇内容がほぼ変わらないので、無理に目指す必要はないでしょう。
このハッピープログラムのおすすめの攻略方法は、以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
ATM入出金
最低ランクだとATM入出金が無料にはなりません。
ただし、次のランクのアドバンストの達成条件が緩く、月1回は無料としやすいです。
もう少し手数料無料回数が多い方がいいという方は、プレミアム以上のランクを目指すのがよいでしょう。
なお、この回数は入金と出金それぞれを1回とカウントするので、注意が必要です。
対応ATMもセブン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行等幅広く対応しているため、お金を引き出すATMが見付からない心配もないでしょう。
他行振込
ランク条件を達成しやすいアドバンストでも1回は無料になるので優秀です。
ただし、それ以上の回数を無料化する場合は、ある程度の預金残高か多くの取引が必要となります。
これらの条件の達成が難しい場合は、給与/賞与/年金受取に楽天銀行を指定するのがオススメです。翌月の他行振込手数料が無条件で3回無料となります。
また、楽天銀行では振込手数料の無料回数の繰り越しできる仕組みがあります。
前月に振込手数料無料回数を使い切らなかった場合、翌月に2回まで繰り越すことができます。(ランク条件での優遇と合わせると最大5回無料)
手数料優遇が無駄になりにくい仕組みであり非常に優秀です。
自動化設定

毎月おまかせ振込予約というサービスを備えています。
これは、予め登録した日付で他行口座に指定金額を自動的に振り込む機能になります。
振込手数料については、上記のハッピープログラムの手数料無料化を適用できるので、ランクを上げておけば、実質無料無料で色々な口座に振り込むことが可能となります。
ただし、楽天銀行はどんなにランクを上げても1ヶ月で無料となるのは3回までなので、月々の振込先が多い人にとっては、物足りないかもしれません。
普通預金金利

楽天銀行自体の普通預金金利は、0.02%です。これ自体は高い方ではありません。
しかし、マネーブリッジを適用することで、金利が0.1%となり、一気に金利上位群の銀行となります。
マネーブリッジとは、自身の楽天証券口座と楽天銀行の口座を連携し、双方の口座から預金の出し入れができるようになるサービスです。
住信SBIネット銀行やGMOあおぞらネット銀行でも同類のサービスが提供されていますが、楽天銀行は普通預金口座と証券口座直接共有しています。
このため、口座間で都度預金振替を行う必要がなく、最初のマネーブリッジの設定だけで高金利の恩恵を受けられます。
楽天銀行を利用する場合はぜひ、活用したいサービスです。
その他
ポイントサービス
他行口座からの振込、口座振替等により楽天ポイントが貯まります。
上述のハッピープログラムのランクに合わせて、獲得できるポイントに違いがあり、可能であればVIPまで目指したいところです。
ポイントを獲得できるサービスは非常に多いです。詳細は公式サイトを参照してください。
ただし、ランクがVIP以上でも1件あたりの獲得ポイント数が低いため、大量に貯まるわけではありません。
無理にポイントを狙うのではなく、色々なサービスを使うついでに貯めていくスタンスがちょうどいい感じです。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天系のサービスでは、SPUと呼ばれる、特定の条件を満たすことにより楽天市場での買い物時に獲得できる楽天ポイント倍率を上げる仕組みがあります。
楽天銀行もその対象となっており、その条件は、「楽天カードの引落口座に楽天銀行を設定する」というものです。これだけで楽天市場での買い物時にポイント倍率が+1%されます。
SPUの中では達成条件が緩いため、楽天経済圏の利用者は必須の設定となります。
その他、SPUや楽天市場のキャンペーンを含めた攻略方法は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
活用方法

この銀行の具体的な用途をまとめます。
正直、なんでもこなせる銀行です。。
ただし、ランク制度として上位を狙うの場合は、そこそこサービスを使い込む必要があります。
そのため、まともに使っていくことを考える場合は、プレミアム以上の条件を達成できるかが判断ポイントになるでしょう。
代表的な使い方としては、以下が考えられます。
給与振込口座
前述のとおり、給与振込先とすることでハッピープログラムのランクと関係なく他行振込手数料の回数を増やせますし、楽天ポイントも貯められます。
給与振込口座に楽天銀行を指定できる場合は有力な選択肢となります。
貯蓄口座
マネーブリッジ達成による普通預金金利の高さを活かして貯蓄用として、利用するのも有力です。
ハッピープログラムの達成条件に預金額があるため、高ランクを自然と狙いやすくなるのもポイントです。
また、マネーブリッジにより楽天証券と連携するため、楽天証券で投資を行う際の投資資金をプールしておく口座としても活用が見込めます。
生活費口座
楽天経済圏利用者は、楽天カードの引落先がこの口座となるため、自然とこの用途での使用となるでしょう。
また、各種カードの引落や月々の引落をこの口座に集中させる使い方もあります。
ハッピープログラムのランクを上げやすくなりますし、ついでにポイントも稼げます。
まとめ
この記事では、楽天銀行について詳細を見ていきました。
楽天市場を特に使わない人でも、銀行単体としてのサービスが全般的に優秀なため、初めてネット銀行を使用する初心者から、資産形成に励む上級者まで万人におすすめできるネット銀行です。
どのネット銀行を利用するか悩んでいる人であれば、まず手始めにこの銀行口座を開設すれば間違いがないでしょう。
口座開設時の注意点
楽天銀行の口座を開設する時に1点注意が必要です。
この銀行はキャッシュカードのバリエーションが豊富ですが、楽天銀行カードは発行しない方がよいという点です。
楽天銀行カードとは、クレジットカードとキャッシュカードが一体となっているカードです。
ただし、この楽天銀行カードを保持すると通常の楽天カードが発行できなくなります。
楽天カードの方が、楽天市場はもちろん、クレジットカードとしても優秀なため、よっぽどの理由が無い限りは、楽天銀行カードを選ばないように注意しましょう。
楽天カードの詳しいメリットについては、以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
お得な開設方法
この記事の最後に、楽天銀行のお得な開設方法を紹介します。
もちろん、公式サイトから直接申し込んで開設しても問題ないですが、楽天証券の口座を持っていない人であれば、楽天証券の口座開設を申込み、その際同時に楽天銀行を開設するとよいでしょう。
楽天証券は、楽天銀行の預金金利を上げるマネーブリッジの設定に必須ですし、証券会社としてもトップクラスに優秀です。
また、SPUの倍率を上げる場合、楽天証券の条件は取り組みやすい内容です。
マネーブリッジとSPU攻略を目的に利用するだけでも非常にメリットがあるので、開設をオススメします。
楽天証券を開設したい人は以下のリンクよりお申し込みください。
ポイントサイトの活用
楽天証券をよりお得に開設した場合は、ポイントサイトを介して行うのがオススメです。
日にちによって獲得できるポイント数に変動がありますが、4,000円相当のポイントをもらえることが多いです。
達成難易度としても複雑な条件が不要なことが多く、非常にお得なポイント稼ぎになるため、手間をかける価値があります。
特に、当ブログでは以下のポイントサイトを候補として推奨しています。
これらのサイトはポイントの出口戦略を立てやすく、他社ポイントへの変換・現金化といった方法が豊富なためオススメです。
詳細については、以下のページを合わせてご覧ください。

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