プリペイドカードはクレジットカードと比べると知名度が落ちますが、魅力的なサービスが多い決済手段です。
そして、そのプリペイドカードの真の魅力はポイント多重取りにあります。
この記事ではプリペイドカード活用の応用編として、凝った使い方や裏技などお得な使いこなし方を徹底的に解説していきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- ポイント多重取りに向いたプリペイドカード
- プリペイドカードを駆使した還元率アップ術
- プリペイドカードの機能を使った裏技
どのカードも実際に筆者が利用した経験に基づき紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
なお、「そもそもプリペイドカードって何?」「クレジットカードとどう違うの?」という疑問には、以下の記事で回答していますので合わせてご覧ください。
また、この記事では実際に物理カードを発行でき、クレジットカードのように支払いに使用できるカードを紹介します。
Suicaや楽天Edyといった電子マネーもプリペイドカード形式ですが、カード決済はできないのでこの記事での紹介対象からは除外しています。
au PAYプリペイドカード
まず1つ目は、MasterCardブランドのプリペイドカードであるau PAYプリペイドカードです。
200円ごとに1Pontaポイント(0.5%還元)を上乗せできます。
Pontaポイントは4大共通ポイントの1つで、使い道には困らないポイントです。
詳細について、以下の記事で詳細に解説していますが、Pontaポイントはほぼ現金として使える優秀なポイントです。
具体的なオススメの使い方は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

チャージできるカードに独特のクセがありますが、多用途に使えて優秀なプリペイドカードです。
その他、au PAYプリペイドカードの具体的なチャージ条件や活用方法、お得な発行手順は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
そして上記記事内でも解説していますが、au PAYプリペイドカードと組み合わせるのにオススメのカードは以下です。
エポスゴールドカード
エポスゴールドカードは条件を満たせば年会費無料で保有できるうえ、年間で100万円以上利用すれば実質1.5%で利用できるゴールドカードです。
エポスゴールドカードの使いこなし方やお得な申込方法は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
以前は楽天カードもオススメとして紹介していました。
楽天市場で2万円以上楽天カードを利用すると、 実店舗でのカード決済還元が2%になるキャンペーンが適用されるからです。(月10万円までが対象)
しかし、2022年7月1日よりau PAYへのチャージ分はポイント付与対象外となったため、この手法はオススメできなくなりました。
還元率1%程度でチャージ可能なカードであれば複数あります(au PAYカードなど)が、1.5%以上の還元率をお手軽に狙うならエポスゴールドカードが1強状態です。
ANA JCBプリペイドカード
JCBブランドのカードを利用している人は、ANA JCBプリペイドカードが有力です。
ANA JCBプリペイドカードはカード発行時に、還元の方式をマイルコースもしくはキャッシュバックコースから選べます。
マイルコース | キャッシュバックコース | |
---|---|---|
ショッピング利用での還元 | 1,000円(税込)につき5マイル | 200円(税込)につき1円 |
半年間のチャージ額のボーナス | 24万円以上:360マイル 12万円以上:180マイル | 24万円以上:360円 12万円以上:180円 |
どちらのコースでも還元率に違いはなく、基本還元は0.5%となっており、チャージボーナスも含めると最高0.65%還元となります。
ただし、チャージでポイントが付与されるクレジットカードは、JCBが発行しているカード以外のJCBブランドのカードと限定的です。
わかりやすく言うと、My JCBを利用しないJCBブランドのカードがポイント付与の対象となります。
My JCBとは、JCB発行カードを利用している人が使えるカード情報管理サイトで、カード利用履歴や会員情報の設定等ができます。
My JCBを利用しないJCBブランドのカードとして条件を満たす主な高還元率カードは
- 楽天カードJCB
- ビックカメラSuicaカード
- マネックスカード
が該当します。いずれのカードの基本還元率は1%ですので、ANA JCBプリペイドカードと組み合わせることで1.5%~1.65%還元を受けられます。(楽天カードは先述のキャンペーンを使えば2.5%~2.65%)
JCBブランドのカード所有者なら、ぜひ所有しておきたいプリペイドカードです。
なお、ANA JCBプリペイドカードは発行手数料として550円がかかりますが、2023年3月31日まで手数料無料キャンペーンを実施しています。
MIXI M(旧6gram)

2021年6月よりリアルカードを発行できるようになり、注目度が上がったのがVISAブランドのプリペイドカードMIXI M(旧6gram)です。
このカード自体に還元の仕組みはないですが、お得な使い方が豊富なカードです。
当ブログではMIXI Mの特徴を別記事に切り出して紹介しています。
具体的な使い方や2重取りにオススメの方法など、MIXI Mの詳細が気になる方は以下の記事を合わせてご覧ください。
TOYOTA Wallet
プリペイドカードの特徴を解説した以下の記事では、プリペイドカードは還元率がクレジットカードより低いと述べました。
しかし、並みクレジットカードよりも高い還元率を叩き出すのがTOYOTA Walletです。
2021年11月より毎月利用額の1%をキャッシュバックするキャンペーンを終了日未定で開催しています。
TOYOTA Walletは多数の支払い方法を備えていますが、キャッシュバックの対象となるのは、iD(Android/iPhone共通)、MaterCardコンタクトレス(iPhoneのみ)、オンラインでのMasterCardとしてのクレジットカード決済です。
チャージと残高の注意点
そんな強力な還元率を備えたTOYOTA Walletですが、チャージに関して以下の制約があります。
- VISAとMasterCardブランドの3Dセキュアに対応したクレジットカードのみチャージ可能
- 残高の上限は5万円まで
- 1ヶ月でチャージできる金額は累計30万円まで
特に残高の上限が5万円という点は、あまり高額な決済に使用できないので注意が必要です。
TOYOTA Walletを使ったお得な組み合わせ
単純にクレジットカードからチャージしてTOYOTA Walletを使用するだけでも、クレジットカードのポイントとTOYOTA Walletの1%還元で2重取りできます。
さらに踏み込んだ使い方としては、TOYOTA Walletは3Dセキュアに対応しているので、モバイルSuicaアプリに登録してチャージするのもオススメです。
つまり。以下の組み合わせが可能です。
還元率1%のカード(1%)→Kyash(0.2%)→TOYOTA Wallet(1%)→モバイルSuica
モバイルSuicaへ2.2%の還元率でチャージできるのです。
本家JRが手掛けるクレジットカードVIEWカード系でも、モバイルSuicaへのチャージは1.5%還元ですので、TOYOTA Walletの優秀さがよくわかる組み合わせです。
なお、Kyashについてはポイント還元が月5万円までが対象(100ポイントまで)となっています。
その他、Kayshの詳細は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
発行キャンペーンも開催中
TOYOTA Walletでは、新規利用者向けに1,000円の残高をもらえるキャンペーンが開催されています。
アプリをダウンロードし、アカウント設定を行い、チャージ方法を設定するだけで入手できるのでとても簡単です。
Revolut

ここまで主に日本企業が手掛けるプリペイドカードを紹介しましたが、イギリス発のRevolutも面白いサービスが豊富です。
厳密にはVISAブランドのデビットカードですが、銀行口座やクレジットカードから残高へのチャージができるため、プリペイドカード的な使い方ができます。
特に外貨決済手数料の低さが優秀で、海外での支払いや海外サイトでの買い物で活躍してくれます。
以前は、高還元率でチャージして残高を集約でき、普段使いのカードとして活躍したのですが、2023年4月17日よりクレジットカードでのチャージ時に1.7%の手数料が発生することになり、万人にオススメできるカードではなくなりました。
Revolutの特徴は以下の記事で解説していますので合わせてご覧ください。
プリペイドカードの比較

この記事で紹介したプリペイドカードの特徴をまとめます。
Kyash Card | au PAY プリペイドカード | ANA JCB プリペイドカード | MIXI M | TOYOTA Wallet | Revolut | |
---|---|---|---|---|---|---|
国際ブランド | VISA | MasterCard | JCB | VISA | MasterCard | VISA |
還元率 | 現金・銀行:1% カード:0.2% | 0.5% | 0.5〜0.65% | 0% | 1% | 0% (スタンダード会員の場合) |
チャージ可能カード | VISA MasterCard JCB AMEX | MasterCard AMEX VISA(一部) JCB(一部) | JCB(一部) | VISA MasterCard | VISA MasterCard | VISA ※クレジットカードの場合1.7%手数料あり |
オートチャージ | ○ | △ (auじぶん銀行、au PAYカードからは可) | × | × | × | ○ |
残高上限 | 100万円 | 100万円 (クレジットカードチャージ上限は月5万円) | 30万円 | 50万円 | 5万円 | 利用状況により変動 |
3Dセキュア | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ |
利用可能な QR決済 | PayPay d払い | au PAY | d払い | PayPay | TS CUBIC Pay | PayPay d払い |
還元率が優秀だったり、紐づけできるクレジットカードに違いがあったりと、プリペイドカードごとに個性があります。
この記事で紹介した組み合わせ方を実践することで、3~4重取りができるようになるので、お得さを追求したい人はぜひ活用してみてください。
まとめ
この記事では、プリペイドカードの応用術として、多重取りができるカードを解説していきました。
具体的には以下のカードになります。
- au PAYプリペイドカード
- ANA JCBプリペイドカード
- MIXI M
- TOYOTA Wallet
- Revolut
どれも手数料無料で始められるカードですので、とりあえず発行して使ってみるというスタンスでもよいと思います。
ぜひプリペイドカードを使いこなして、一歩深いお得さを実現してみてください。
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