キャッシュレス決済を始めたいと思った時に何を使うでしょうか?
最近では、QRコード決済という手もあるかもしれません。
しかし、ネットを含めた汎用的な決済手段としては、まだまだクレジットカードが有力でしょう。
一方でクレジットカードの場合、審査があったり、使い過ぎてしまう恐れがあるなど、キャッシュレス初心者には中々ハードルが高いかもしれません。
そこで、手軽でおすすめなのがプリペイドカードです。
この記事では、実際に10種類以上のプリペイドカードを作っては利用してきた筆者の経験に基づき、意外なメリットを含め、プリペイドカードの特徴をわかりやすく解説していきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- プリペイドカードとクレジットカードの違い
- プリペイドカードのメリットとデメリット
- プリペイドカードの具体的な活用シーン
当ブログではキャッシュレス決済の手段として、主にクレジットカードを多く紹介しています。
しかし、プリペイドカードもクレジットカードに劣らず魅力的です。
初心者でも手軽に始めやすいのはもちろん、最近ではサービスが充実してきており、ポイ活を極めようとする人向けの使いこなし術も豊富になってます。
そんな、プリペイドカードの奥深い世界を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
プリペイドカードとは?
まず、プリペイドカードとクレジットカードの違いを一覧で説明します。
項目 | プリペイドカード | クレジットカード |
---|---|---|
支払方式 | 前払い | 後払い |
引落先 | 予めチャージした残高 | 銀行口座 |
利用上限額 | 予めチャージした残高 | 設定された利用限度額 |
審査 | なし | あり |
発行費用 | 一部あり | 基本無料 |
年会費 | 無料 | 一部あり |
還元率 | 低い | 高い |
プリペイドカードの最大の特徴は、予め銀行口座やクレジットカードから残高にチャージすることでその範囲内で決済できるという点です。(前払い方式)
つまり、カード自体が届いてもチャージしておかないと決済に使えないという特徴があります。(一部のカードでは、オートチャージ機能により残高なしでも決済できるものもあります。)
クレジットカードの場合は、後々銀行口座から利用額をまとめて引き落とされる(後払い方式)ので、カードが届いたらそのまま決済できます。
この違いが、プリペイドカードのメリットとデメリットにつながります。
次から、具体的なメリットとデメリットを紹介します。
プリペイドカードのメリット

審査が不要
先述の一覧にもあるとおり、プリペイドカードは審査が不要です。
そのため、学生や会社員以外の人でも発行でき、入手しやすいのがメリットです。
また、審査が無いので、発行申込後すぐに使える点も優秀です。
さすがに物理カードが届くまでは時間がかかりますが、ネット決済のみで使えるカード(バーチャルカード)であれば、即時発行されるものが多いです。
一方、クレジットカードの場合、決済した金額は後日銀行引落になることから、一時的にクレジットカード会社からお金を借りている状態になります。
そのため、クレジットカードの発行にあたり、ちゃんとその人には返済能力があるかのか審査されます。
審査に数日、実際にカードが手元に届くまでの時間も含めると1週間以上かかるといったことはよくあります。
こういった側面でもプリペイドカードの方が手軽に始めやすいです。
予算管理がしやすい
プリペイドカードは予めチャージが必要という特性上、予算管理を行いやすいです。
毎月決めた額だけチャージをしておき、その額を上限にやりくりして節約する、といった活用ができます。
「クレジットカードだと日々使っている実感がなくて、ついつい使い過ぎてしまう…」といった人には特におすすめです。
無駄遣いを抑えるいわば”お財布”の役目として、意外とプリペイドカードが活躍します。
また、一部のプリペイドカードでは、アプリ画面が見やすいデザインとなっており、アプリ内での支出管理に向いたものもあります。
例えば、以下のように、その月の利用額を項目別に集計してくれます。(Kyashのアプリ内画面より)

また、その月の支出予測をグラフで表してくれるアプリもあります。(Revolutアプリ内画面より)

セキュリティを高められる
カード決済で最も怖いのが、いつの間にかカード情報を盗まれ、不正利用されていたというパターンです。
そんな被害への対策としてもプリペイドカードは優秀です。
プリペイドカードには、アプリの操作でカードをロックしたり、オンライン決済で使用不可にする設定が可能なものがあります。
例えば、Kyashでは以下のような画面で設定できます。決済可能額の設定もできます。

また、アプリ内で複数のバーチャルカードを発行できるものもあります。(以下はRevolutの画面)

ちょっと心配なサイトで決済するときは、こういったバーチャルカードを利用して支払いが終わったらカードを破棄するといった使い方も有効です。
また、普段からクレジットカードを使用している人にも、プリペイドカードと組み合わせるメリットがあります。
具体的には、クレジットカードはプリペイドカードへのチャージ専用として使い、普段の決済はチャージしたプリペイドカードで行うという方法です。
こうすることで、クレジットカードの情報を公開することなく、色々な決済に対応することができます。
「ネットで安心して決済を行いたい」という人にこそ、プリペイドカードはオススメです。
2重取りが可能
こちらは、お得さを追求したい人向けのメリットです。
先述の一覧のとおり、プリペイドカードの中には還元率は低めですが、ポイントが付与されるものがあります。
これを利用し、クレジットカード→プリペイドカード→決済、という使い方で、クレジットカードとプリペイドカードそれぞれのポイントを獲得することができます。
さらに、プリペイドカードからプリペイドカードへのチャージに対応しているものもあります。
組み合わせによっては、3%以上の還元を叩き出すといった方法も可能です。
そんな様々な組み合わせについて、以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
プリペイドカードのデメリット

ここまでメリットを中心に解説していきましたが、デメリットもあります。
支払えない決済がある
プリペイドカードでは支払えない決済があります。
具体的には、携帯料金・新聞購読代金・保険料などの月額料金系の支払いや、ガソリンスタンド、一部のホテルの支払いなどが該当します。
クレジットカードでは、これらの支払いにはすべて対応しているので、この点は明らかなデメリットになります。
ただし、一部のプリペイドカードでは、月額料金やガソリンスタンドでの支払いに対応するなど、サービスが改善されているものもあります。
プリペイドカードでガンガン決済をしていきたい人は、このようなカードを使うとよいでしょう。
手間がかかる
繰り返しになりますが、プリペイドカードの特徴は予めチャージしてから決済をするという点です。
この点はメリットでもありますが、逆に言えば、都度チャージしなければならず、手間がかかるため面倒ということも言えます。
プリペイドカードによっては、自動チャージに対応しているものもありますが、基本は手作業でのチャージです。
その分、先述の予算管理がしやすいというメリットにもつながっていますので、ある意味表裏一体の特徴と言えると思います。
まとめ

この記事では、プリペイドカードの特徴や具体的なメリットやデメリットを解説していきました。
個人的には、デメリットよりもメリットの方が大きいと考えています。
チャージした分の金額しか使えないというシンプルさがよく、
- 審査が不要
- 予算管理がしやすい
- セキュリティを高められる
といった、特にクレジットカードにはない強みがあります。
プリペイドカードは審査が無いため、スマホにアプリをインストールすればすぐに発行できるものが多いです。
このため、気軽に始めやすく、キャッシュレス初心者を始め、学生などのクレジットカードを申込できない人にもおすすめな決済手段です。
ただ、「…おすすめなのはわかったけど、具体的にどんなプリペイドカードを選べばいいの?」と思う人もいるかと思います。
それについては、初心者にもオススメなカードを以下の記事で紹介しています。合わせてご覧ください。
また、お得なプリペイドカードの組み合わせを追求したい場合、候補として色々なプリペイドカードがあります。
以下の記事でまとめて解説していますので、合わせてご覧ください。
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