Revolutの特徴と活用術を徹底解説

デビットカード

知る人ぞ知る決済サービスとして紹介したいのがRevolutです。

アプリ1つで決済はもちろん、銀行的なサービスや予算管理機能、金融商品の運用といった様々な金融サービスを提供しています。

この記事では便利なキャッシュレスサービスを検討している人に向けて、Revolutのサービス内容やお得な使い方を解説していきます。

Revolutとは

Revolutは2015年7月にイギリスで開始したサービスです。

冒頭に紹介したサービスの多彩さから「次世代金融アプリ」「チャレンジャーバンク」と呼ばれたりします。

Revolut

Revolut

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日本ではVISAブランドのデビットカードを提供しており、アプリ内でバーチャルカードやリアルカードを発行できます。

また、銀行口座やクレジットカードからRevolutの残高へチャージができるため、プリペイドカード的な使い方もできます。

GooglePayにも対応しており、AndroidスマートフォンでVISAタッチ決済として利用できます。(ApplePayには対応していません。)

為替手数料が無料

Revolutの最大の魅力は140種類を超える外貨に対応している点です。

アプリ内で銀行口座やクレジットカードからチャージした残高を各国の外貨へ振り替えることが可能です。

しかも、その外貨への為替手数料が無料になります。

Revolutには会員プラン(後述)があり、プランごとに無料になる上限が異なりますが、無料会員プランでも1ヶ月当たりの75万円まで無料です。

もちろん、その外貨は決済に利用できます。

普通にクレジットカードを使った場合、海外の決済では決済額の2%程度の事務手数料が発生します。

Revolutを使えば、これを無料にして決済できるので、海外旅行での現地支払いや海外ネットショッピングをお得に利用できるようになります。

海外で決済する時に事務手数料を抑える方法としてよく紹介されるサービスとして、ソニー銀行のデビットカードSony Bank WALLETがあります。しかし、対応している外貨が10種類ですので、対応通貨ではRevolutの方が有利です。また、Sony Bank WALLETの場合、外貨を準備する際にソニー銀行の為替手数料が発生します。基本的に75万円までの利用であれば、Revolutの方がオトクになることが多いです。

現金引き出しが可能

イオン銀行ATMを利用して、デビットカードや現金からチャージした残高を出金できます。(クレジットカードからのチャージ分は引き出せません。)

会員プラン(後述)ごとに無料で引き出せる上限額があり、それを超えると2%の手数料が発生する仕組みとなります。

デビットカードからチャージした分を引き出せるということは…(以下略)…ですが、「実際のところ出金できなくなった」「アカウントBANされた」といった情報もあるので、あまり悪さはしないようにしましょう。

セキュリティ設定が豊富

Revolutはアプリ上で様々なセキュリティ設定があります。

  • カードのロック
  • 決済上限額の設定
  • オンライン決済可否の設定
  • 3Dセキュア2.0(ワンタイムパスワード型)に対応

それに加えて、リアルカードでのスワイプ支払いの可否、非接触型決済(VISAタッチ決済)の可否も設定できます

さらにRevolutが優れているのは、アプリ内で何度でもバーチャルカードを発行・破棄できる点です。

この特性を活かし、以下のような活用ができます。

  • 用途ごとにカードを発行して使い分ける
  • カード情報の登録が不安なサイトで使い捨て用カードとして登録

筆者自身もこの特性を活かし、始めて利用するサイトで決済する場合に活用しています。

基本還元率は0%

Revolutは原則決済額に応じたポイント還元の仕組みがありません

一応、有料会員プラン(後述)になれば1%のキャッシュバック(月上限5,000円)を受けられますが、会費の方が割高です。

また、アプリ内から特定の店舗のリンクへ飛んでから決済するとキャッシュバックを行うサービスはありますが、汎用的ではありません。

このため、Revolutは単体で還元を狙う使い方には向いていないカードとなります。

会員プラン比較

Revolutには会員制度があり、会員ごとに受けられるサービスが異なります。

会員プランスタンダードプレミアムメタル
利用料0円980円/月1,980円/月
or
19,800円/年
キャッシュバックなしなし1%(毎月5,000円まで)
外貨両替23通過が毎月75万円まで無料
(以降、手数料0.5%)
23通貨以上が上限無しで無料23通貨以上が上限無しで無料
ATM無料引出上限
(以降は手数料2%)
25,000円/月50,000円/月100,000円/月
リアルカード配送普通便特急便特急便
追加カード発行手数料500円2,000円6,000円
カスタマーサポート標準優先優先
リアルカード種類プラスチック製1種
スタンダード
プラスチック製3種
スペースグレー/シルバー/
ローズゴールド
メタルカード5種
ブラック/ラベンダー/ゴールド/
スペースグレー/ローズゴールド
LoungeKeyなしありあり
フライトが1時間以上遅延
した際のラウンジ利用
なし利用者と同伴者1名まで無料利用者と同伴者3名まで無料
貴金属(金・銀)取引手数料1.5%~2%0.5%0.5%

会員ランクが高いほど旅行系の特典が充実し、キャッシュバック制度もつきますが、正直会費が高いです。

どの会員でも決済系の基本機能は十分使えるので、普段使いレベルであればスタンダード会員で十分です。

なお、キャッシュバックの仕組みはクレジットカードと異なり即時に付与されます。(正確に言うと、Revolutは決済するとその決済履歴が一旦「保留中」のステータスとなります。そのステータスが「完了」となった瞬間に付与されます。)

また、キャッシュバックの対象は電子マネー(Suica、PASMO等)へのチャージを除き、QR決済に紐づけた支払いも対象となるので汎用性が高いです。(アマゾンギフト券へのチャージも対象となります。)

有料会員の方がリアルカードのデザインが豊富なので、カードデザインにこだわりたい人はカード入手費用と割り切って一旦有料プランに切り替えるという方法もあります。(会員ランクを下げても入手したカードは使用できます。)

会員プランをダウングレードする場合は、解約タイミングによって以下の料金が発生するので注意が必要です。
・14日以内:会費は払い戻されるが、リアルカードを発行していた場合はカード料金と速達便料金がアカウントから引かれる
・15日~10ヵ月:月額プランの場合は当月分の料金と2ヶ月分の料金がアカウントから引かれる(年間プランの場合はなし)
・10ヵ月以降:月額プランの場合は当月分の料金がアカウントから引かれる(年間プランの場合はなし)
 

オススメのチャージ方法

Revolutは銀行振込やクレジカード、デビットカードでのチャージに対応しています。

ただ、先述のとおり、Revolutをメタル会員以外で使う場合は還元制度はありません。

そのため、還元率を重視するならデビットカードからチャージして使うのが最適解です。

2023年5月17日より、クレジットカード・プリペイドカードからのチャージに1.7%の手数料が発生することになりました。一応、デビットカード・銀行振込・現金でのチャージには手数料はかかりませんが、以前より大幅に活用の余地が減ることになりました。

お得な使い方

Revolutはセキュリティ設定が豊富なため、リアルカードを使用して通常のカード決済としても使えますが、さらに他の決済方法とも組み合わることができます。

ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い

ソフトバンクやワイモバイル、LINEMOとの携帯回線契約がある人が使える決済サービスです。

スマートフォンやパソコンなどで購入したデジタルコンテンツやショッピングなどで発生した支払いを、月々の携帯電話料金と一緒に支払えるようになります。

さらに、この決済サービスはPayPayやソフトバンクカードの残高へのチャージに使えるという特徴があります。

携帯料金の支払いにRevolutを紐づけておけば実質的にRevolutからPayPayやソフトバンクカードにチャージできるようになります。

先述のRevolutへのチャージ方法と組み合わせることで普通にPayPayやソフトバンクカードを使うよりはるかに高還元率となるので、ソフトバンクやワイモバイル、LINEMOの利用者であれば検討の余地アリです。

詳細は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いに関する決済は、メタル会員プランでのキャッシュバック対象とならないので注意が必要です。

PayPay

ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用できなくても、Revolutを直接PayPayに支払元として紐づけることもできます。

この場合、PayPayでの還元(PayPayボーナス)は受けられませんが、利用できる店舗が多いことが魅力です。

また、この支払い方法の場合、メタル会員でのキャッシュバック対象にもなるのがメリットです。

カード決済ができない街のお店で、PayPayを経由して決済する際に活躍します。

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まとめ

この記事ではRevolutのサービス内容と活用方法を紹介しました。

2023年5月17日よりクレジットカードチャージに手数料がかかるようになったので、高還元率目的での利用には向かないカードとなり、活用用途は狭まっています。

主に銀行振込やデビットカードでチャージを行い、海外や海外サイトでの外貨決済時の手数料を抑える目的で利用するのがよいでしょう。

Revolut

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