クレジットカードの中には、特定の条件を満たすと実質無料で所有できるゴールドカードがあります。
年会費を無料にできたり、年会費以上の特典を得られるといったカードです。
その中でも、特に特典が豊富でコストパフォーマンスが高いカードとして、エポスゴールドカード、三井住友カードゴールド(NL)、dカードGOLDが挙げられます。
今回は、具体的にどんな違いがあり、どれくらいメリットがあるのか、3種類の性能を比較しながら紹介していきます。
この記事を読むとこんなことがわかります。
- 年会費無料で持てるゴールドカードの特徴
- 特典が豊富なクレジットカードと活用法
- どんな人に向いているカードか?
どのカードもメインにもサブにも活躍できる優秀なゴールドカードなので、この記事を参考に発行を検討してみてください。
この記事の結論!
エポスゴールドカード、三井住友カードゴールド(NL)、dカードGOLDのメリット・デメリットまとめると以下のとおりです。
エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD | |
---|---|---|---|
メリット | ・還元率を上げる手段が豊富 ・年会費無料化方法あり ・年間50万円の利用でもポイント付与 | ・年会費無料化方法あり ・ショッピング補償あり ・クレカ積立で高還元率 | ・docomo/ahamo利用者なら高還元率 ・ショッピング補償あり ・海外旅行保険が充実・家族特約付 ・国内旅行保険が充実 |
デメリット | ・ショッピング補償が有料 ・国内旅行保険がない | ・還元率を上げにくい ・海外旅行保険が貧弱 ・国内旅行保険がない | ・必ず年会費が発生する ・docomo/ahamo以外では低還元率 |
どれも独自の特典があり、優秀なゴールドカードですが、人によって向き不向きがあります。
具体的にどんな人に向いているカードなのかも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
基本情報で比較

まずは、国際ブランドや年会費など、基本情報を比較します。
項目 | エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD |
---|---|---|---|
国際ブランド | VISA | VISA/MasterCard | VISA/MasterCard |
基本還元率 | 0.5% | 0.5% | 1% |
ポイント | エポスポイント | Vポイント | dポイント |
年会費(税込) | 5,000円 | 5,500円 | 11,000円 |
年会費無料条件 | 以下のいずれかを満たす。 ・インビテーションからの発行 ・年間100万円利用 | 年間100万円利用 ※2021/9/30までの申込で初年度無料 | なし |
年間利用特典 | エポスポイント付与 ・50万円:2,500pt ・100万円:10,000pt | Vポイントを付与 100万円:10,000pt | クーポンを付与 ・100万円:11,000円分 ・200万円:22,000円分 |
電子マネー対応 ※ポイント付与対象 | ・VISAタッチ決済 ・モバイルSuica ・楽天Edy | ・iD ・VISAタッチ決済 ・MasterCardコンタクトレス決済 | ・iD ・VISAタッチ決済 |
ショッピング補償 | 年間50万円 (サービス料1,000円/年) | 年間300万円 | 年間300万円 |
空港ラウンジ | 国内:19ヵ所 海外:3ヵ所 | 国内:32ヵ所 海外:1ヵ所 | 国内:32ヵ所 海外:1ヵ所 |
その他特典 | ・選べるポイントアップショップ ・マルイで還元率アップ ・各種店舗での割引優待 | ・セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、 マクドナルドで最大5%還元 ・ポイント1%還元のお店 | ・docomo/ドコモ光/ahamo利用者10%ポイント還元 ・ 購入3年以内の携帯を10万円分補償(細かい条件あり) |
他のカードよりも優れている点を赤字、劣っている点を青字で表現しています。
年会費と年間利用特典
全体的にエポスゴールドカードと三井住友カードゴールド(NL)が似たスペックとなっています。
特に、年間100万円の利用で翌年以降の年会費をずっと無料にできる点は非常に優秀です。
また、100万円の利用を達成すると10,000ptもらえるため、普段の低い還元率を補うことができます。
一方、dカードGOLDは年会費を無料化する手段はなく、年間利用金額に応じてもらえるクーポンで元を取る形になります.
dカードGOLDの年間利用特典
前年12月16日~12月15日までの年間利用額の累計金額によって、翌年5月~6月頃にクーポンを獲得できます。
年間利用額が100万円(税込)以上の場合は11,000円相当、200万円(税込)以上の場合は22,000円相当のクーポンが親展されます。
そして、このクーポンは以下の中から選んで使用することができます。
- docomoオンラインショップでの端末購入割引クーポン
- d fashionクーポン
- d トラベルクーポン
- d ショッピングクーポン
- d ミールキットクーポン
- d ブッククーポン
- メルカリクーポン
ドコモ系列のサービスに限定されるのが難点ですが、ECサイトのd ショッピングでも使えるため、そこそこ利用範囲は広いです。
ショッピング補償
三井住友カードゴールド(NL)とdカードGOLDは年間300万円まで補償があるため、たいていの買い物をカバーでき安心です。
一方、エポスゴールドカードは有料オプションの扱いとなっています。
買い物での安心感を重視する場合は、三井住友カードゴールド(NL)とdカードGOLDの方がよいでしょう。
還元率アップ特典
その他、ポイントを多く獲得できる特典がそれぞれのカードにあります。
エポスゴールドカード
中でも一番汎用性が高いのはエポスゴールドカードの選べるポイントアップショップです。
幅広い対象の中から3種類を選べ、選んだ支払いが1.5%還元となります。
選べるポイントアップショップのお得な使い方は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
三井住友カードゴールド(NL)
三井住友カードゴールド(NL)にも特定の店舗を指定するとその店舗での決済が1%還元となる特典はありますが、対象店舗数や還元率が劣るのでオススメできません。
エポスゴールドカードに無い特徴としてオススメしたいのが、コンビニ3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)とマクドナルドで、VISAタッチ決済またはMasterCardコンタクトレス決済で支払うと最大5%還元という特典です。
対象の店舗の身近さや還元率が圧倒的なため、これらの店舗での決済が多い人はオススメしたいカードです。
dカードGOLD
dカードでも特定店舗の決済でポイントが上乗せされます。
ただし、ポイント付与の対象となる決済方法(クレジットカード決済、dカードに付帯しているiDでの決済)が店舗ごとに異なるので注意が必要です。
還元率が高く利用しやすい店舗を抜粋します。
対象店舗 | 還元率 (含基本還元率) | 付与単位 | 対象となる決済方法 |
---|---|---|---|
ノジマ | 1%+3%割引 | 100円(税込) | クレジットカード |
メルカリ | 2.5% | 200円(税込) | クレジットカード |
マツモトキヨシ | 3% | 100円(税込) | クレジットカード iD |
日経ビジネス | 5% | 100円(税込) | クレジットカード |
日経WOMAN | 3% | 100円(税込) | クレジットカード |
スターバックス | 4% | 100円(税込) | クレジットカード |
ドトールバリューカード | 4% | 100円(税込) | クレジットカード |
特にスターバックスやドトールといったカフェが高還元率なので、カフェ好きの人はdカードと相性がいいです。
その他、特約店と対象となる決済方法の詳細はdカード公式サイトをご覧ください。
実質還元率で比較

基本還元率だけでなく、利用額ごとに年会費、特典も含めたトータルの還元率を比較していきます。
具体的には、以下の計算式のように、基本還元率で得られるポイントに年間利用特典や年会費を差し引いて計算していきます。
(年間利用額 × 基本還元率 + 特典によるポイント - 年会費) ÷ 年間利用額 × 100
また、各カードで現実的に達成可能な、年会費を無料化(取り返す)特典も適用していきます。
- エポスゴールドカード:年会費無料化済
- 三井住友カードゴールド(NL):年会費無料化済
- dカードGOLD:docomo回線、ahamo契約者での通信費に対するポイント10%還元
なお、通信費については、docomoの低容量プラン(ギガライト)やahamoのプランを契約しているため、月々約3,000円(月300pt還元)となっていると想定を置いています。
これらの前提を踏まえ、結果をまとめた一覧が以下のとおりです。
利用額(例) | エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD (docomo、ahamo利用者) |
---|---|---|---|
50万円 | 1.0% | 0.5% | -0.5% |
100万円 | 1.5% | 1.5% | 1.4% |
200万円 | 1.0% | 1.0% | 1.7% |
エポスゴールドカードは50万円から特典があるため、利用額が低めでも還元率を上げやすい点が特徴です。
そして、エポスゴールドカードと三井住友カードゴールド(NL)は年間利用額をちょうど100万円を狙って使うのがよいことがわかります。
一方、dカードGOLDの方は年会費がネックとなるため、利用額が低いうちは他カードよりもお得さが落ちます。
dカードGOLDはdocomo、ahamo利用者で年間利用額100万円を超えるなら、優秀な還元率となる点が特徴と言えます。
旅行保険内容で比較

ゴールドカードとなり、サービス内容が充実してくるのが旅行保険になります。
ここでは海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険に分けて比較していきます。
海外旅行傷害保険
各カードは海外旅行傷害保険が自動付帯となっています。最大補償額は以下のとおりです。
エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD | |
---|---|---|---|
死亡後遺障害 | 1,000万円 | 2,000万円 (自動付帯分は300万円) | 1億円 (自動付帯分は5,000万円) |
傷害治療 | 300万円 | 100万円 | 300万円 |
疾病治療 | 300万円 | 100万円 | 300万円 |
救援者費用 | 100万円 | 150万円 | 500万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,500万円 | 5,000万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | 50万円 |
海外航空便 遅延費用特約 | - | - | 航空便遅延費用:以下のうち高い額を定額支払 宿泊施設の客室料:3万円 交通費or旅行サービス取消料:1万円 食事代:5,000円 手荷物遅延:3万円 |
家族特約 | - | - | あり |
全体的に補償内容の充実さ、海外航空便遅延費用特約、家族特約の存在にから、dカードGOLDの方が優秀です。
また、三井住友カードゴールド(NL)に関しては、海外旅行保険でよく使用される傷害治療や疾病治療に関する補償内容が貧弱です。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険に関しては、dカードGOLDが利用付帯、三井住友カードゴールド(NL)が一部自動付帯となっています。
エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD | |
---|---|---|---|
死亡後遺障害 | - | 2,000万円 (自動付帯分は300万円) | 5,000万円 |
入院保険 | - | - | 5,000円(日額) |
通院保険 | - | - | 3,000円(日額) |
手術給付 | - | - | 入院保険金日額の5倍または10倍 |
国内航空便 遅延費用特約 | - | - | 乗継遅延による宿泊・食事:2万円 手荷物遅延による衣類・生活必需品購入:1万円 手荷物紛失に衣類・生活必需品購入:2万円 出向遅延・欠航による食事:1万円 |
家族特約 | - | - | - |
ご覧のとおり、dカードGOLDがとても充実しています。他のカードはほぼ補償が無い状態です。
クレジットカード積立の比較

クレジットカードの中には、カードを利用して投資信託を購入できるサービスがあります。
今回の比較対象の中では、エポスゴールドカード、三井住友カードゴールド(NL)が対応しています。
エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD | |
---|---|---|---|
証券会社 | tsumiki証券 | SBI証券 | - |
投資可能商品 | 4本 | 2,510本 | - |
還元率 | 0.1%~0.5% | 1% | - |
こちらは投資可能商品、還元率のどちらの観点でも、圧倒的に三井住友カードゴールド(NL)に優秀です。
tsumiki証券の商品は信託報酬が高い商品ばかりで、中には解約時に手数料(信託財産留保額)がかかる商品もあるため、利用するメリットは薄いです。
まとめ

この記事では、エポスゴールドカード、三井住友カードゴールド(NL)、dカードGOLDを基本情報や実質還元率、保険内容を比較していきました。
改めてメリット・デメリットまとめると以下の特徴があります。
エポスゴールドカード | 三井住友カードゴールド(NL) | dカードGOLD | |
---|---|---|---|
メリット | ・還元率を上げる手段が豊富 ・年会費無料化方法あり ・年間50万円の利用でもポイント付与 | ・年会費無料化方法あり ・ショッピング補償あり ・クレカ積立で高還元率 | ・docomo/ahamo利用者なら高還元率 ・ショッピング補償あり ・海外旅行保険が充実・家族特約付 ・国内旅行保険が充実 |
デメリット | ・ショッピング補償が有料 ・国内旅行保険がない | ・還元率を上げにくい ・海外旅行保険が貧弱 ・国内旅行保険がない | ・必ず年会費が発生する ・docomo/ahamo以外では低還元率 |
この特徴を踏まえ、それぞれのカードの利用に向いている人をまとめると以下のとおりです。
- エポスゴールドカード
以下のいずれかに当てはまる場合- 特典を活用して還元率を上げ、コストパフォーマンスを求めたい
- 年間100万円も決済で利用しない
- 三井住友カードゴールド(NL)
年間100万円利用することが見込め、さらに以下のいずれかに当てはまる場合- コンビニやマクドナルドでの支払いをお得にしたい
- ショッピング補償の安心が欲しい
- SBI証券で投資信託を積み立てる
- dカードGOLD
以下のうち、2個以上の項目に当てはまる場合- docomo回線またはahamoの利用者
- 年間100万円~200万円の利用が見込める
- ショッピング補償や、充実した海外旅行保険・国内旅行保険が欲しい
最もハードルが低く、コスパ性能が高いのはエポスゴールドカードです。
また、エポスゴールドカードより汎用性は落ちますが、上記の条件を満たせるのであれば、三井住友カードゴールド(NL)もオススメなカードです。
一方、dカードGOLDはdocomo回線、ahamo契約者の方が元を取りやすいという間口の狭さがありますが、ゴールドカード単体としての特典が充実しているので、決済額が大きい人であれば、発行を検討してもよいです。
お得な発行方法

エポスゴールドカード
エポスゴールドカードは通常のエポスカードからインビテーションを受ける形で発行すると、年会費をゼロにできるので、一番お得になります。
詳しい発行方法は以下の記事にて解説していますので、合わせてご覧ください。
三井住友カードゴールド(NL)
三井住友カードゴールド(NL)2022年4月30日までの申込で初年度年会費無料のキャンペーンを実施中です。
どのカードを発行するか迷っている人は、まずこのカードから発行して、100万円の決済をクリアして翌年以降も年会費無料とするとお得になります。
そして、三井住友カードゴールド(NL)の発行はポイントサイト経由がオススメです。
カードを発行するだけで数千ポイントを獲得できる案件があるからです。
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なぜなら、20,000ポイント以上のポイントを獲得できる案件が常にあるからです。
また、普段は22,000~23,500ポイントぐらいの案件が多いですが、時々25,000ポイント付近と、突出して高くなることもあります。
余裕のある人は、その瞬間を狙って発行するとさらにお得です。
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最後にdカードGOLDを発行することで得られるポイント数をまとめます。
上記ポイントサイトを経由し、高還元となった時を狙ってしてdカードGOLDを発行した場合、
- ポイントサイトのポイント:25,000pt
- ポイントサイトの入会特典:数百~2,000pt
- dカードGOLD入会特典(dポイント):10,000pt(docomo回線利用者なら11,000pt)
となり、合計で36,000ポイント程はほぼ確実に獲得できます。
dカードGOLDの年会費を差し引いても、25,000円相当となり、ポイ活としても圧倒的にオススメな案件となります
ポイントサイトのポイントをたくさん貯めたい人にとっても、発行申込をチャレンジしてみるとよいでしょう。
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